19日から3日間初めての函館。 出張をこのタイミングに合わせたのは 第5回 世界料理学会に参加する目的もありましたが3日間 函館の底力と可能性を多々発見するよい旅となりました。
到着後すぐに 知り合いの会社を訪問。 ここでは素晴らしい技術で函館の海の幸を傷つけることなく新鮮なまま海外のクライアントに届ける秘訣がありました。 ふわふわのfジェル氷を初めて触りましたがこの氷のクッションプラスアルファの手間のおかげで日本と同様に海外の高級レストランなどでは新鮮な海の幸を楽しめるのです。 本当に函館の海の幸を知り尽くしてそのまま良いモノを届けたい、という社長さんだからできるお仕事。
その後は今や全国に広がりを見せる「バル街」発祥の地、函館のバル街を体験。 その日限りのイベントにもかかわらず 日本全国、海外からもお客様が並びます。 人気店には長蛇の列。 「これは吉祥寺でも受けるよ。 やったらいいのに。」と言われましたが本当に吉祥寺でやったら面白いと思いました。
20日からは世界料理学会がスタート。 この学会とバル街を始めた代表の深谷シェフにもお会いしお話できたのはラッキーでした。 深谷氏を中心に 大きなスポンサーを得ず 企画運営する料理人はじめ登壇するスターシェフたちも 学術界や生産現場からのスピーカーもすべてボランティア。 そういった皆の「思い」が波及し世界からもスターシェフがくるほどになっているのですから凄いことだと思います。 今 もっとも人気のお店のシェフたちが函館に集結するのですからそれだけの意義・価値をこの学会に皆さんが感じられているということでしょう。
一日目は日本料理 龍吟 山本征治氏や スペインのエル・ブジの中心的存在であったOriol Castro Forns氏によるプレゼンテーション。 山本氏の世界に向けた発信力のあるプレゼンテーションに会場は盛り上がりました。
夜のパーティーでは次々と美味しいものがふるまわれ シェフたちがスタッフに混じってサービスしてくださる様子は普段のレストランでは見れない交流の場となりました。
(写真は南麻布の「山田チカラ」の 山田シェフと 銀座「六雁」の秋山シェフが一緒にドリンクサービス中!)
2日目は 朝の市場からスタート。 続いて学会へ。 この日は深谷代表とアル・ケッチャーノの奥田氏 日本料理銭屋の高木氏 レストラン山崎の山崎氏と発酵文化のトークセッションから。
銭屋の髙木料理長が日本のモノだ、と思っていても海外では言ったもの勝ち??ということを海外での体験を交えて例にあげて 時には料理人と科学者が一緒になって発表していくことの大切さを訴えていましたが 思わず共感。 日本のよいもの、文化・伝統を正しく良い形で伝え広めていくのは日本人の義務だと思いました。
その後のカンテサンスの岸田氏と龍吟の山本氏のセッションは時間の都合で参加できず 北海道の食材などの見本市へ。 「鮓処米八なりさわ」でも使いたいな、と思う食材が沢山!でした。
最後は知り合いのレストランで五稜郭の開花の始まった桜を見ながら会食。 知っているようでまだまだ知らない日本の食文化。 北海道だけでも訪れるべきところ、世界に誇れる食材が豊富。 日本に生まれてきた私たちは幸せだ、と実感すると同時にこれらを未来に受け渡していくための正しい発展をしていくことの大切さも考えて行動していかないとならない時期を迎えていると思いました。