2015年は様々な節目の年にあたる、と年頭から度々話題になっていましたが 特にこの8月、一か月間は戦後70年の節目の年、ということで全国的にも平和への気運が高まっていた一か月だったような気がします。
連日のように集団的自衛権の行使をめぐる論争と共に第2次世界大戦終戦時のドキュメンタリーや関連番組も放送されたこともあり 例年になく普段政治や戦争を語ることのない人たちも内に秘めていた気持ちを外に向けて発信したりと静かながらも変化が起こったことはよいことではないでしょうか・・・・
アートの世界でもアートを通じ平和を訴えていこうとしているアーティスト達は世界中にいます。
著名なベトナム人アーティスト、 ディン・Q・レ は代表的な一人。
偶然にも今年がベトナム戦争終戦から40年ということもあってか 7月末から六本木の森美術館で大規模な個展が開催されています。
現代アートとしての素晴らしさはもちろんのこと ビデオ作品やインタビューを含めると数時間がアッという間に過ぎてしまうほど考えさせられる内容の展示でした。 国家や社会の「表」の歴史の「裏」で語られることのなかった戦争の真実を作品やユニークな活動を通じ観る人に伝えてくれています。
ディン・Q・レ展 明日への記憶 森美術館
会期は10月12日まで。 おすすめの展示内容です。
そんな節目の年に出会ったSaga Movement の「風のアリア」の上演は偶然ではなく GALLERY KAIの場で芸術を通じ メッセージを伝えていくお手伝いが少しだけできたような気がしています。
*Saga Movementの矢田貝さんによる「風のアリア」吉祥寺公演後記 なぜこの作品が観る人の心の奥に響くのか・・・?芝居とは、平和とは・・? 矢田貝氏のブログ、ぜひ訪れてみてください。