11月19日から23日までのAKHMIM刺繍絵展が大好評をいただき無事に会期終了いたしました。
エジプトの刺繍絵AKHMIMは私がこれまで出会ったどの刺繍より素朴であたたかく自宅にも飾っている刺繍絵です。
エジプトの女性たちがより良い明日のために刺繍を学び 自らデザインし希望をもって一針一針仕上げた刺繍絵。
(上エジプトの人々の教育、社会復帰、生活を支援するNGOがAKHMIMの女性たちに一年をかけて一枚の刺繍絵を作成させています。 一年に一度展示会があり優秀な作品にはそれなりの金額がつけられて販売され、その収入がその作り手の一年の収入になるのです。)
Nefer Galleryで出会ったAKHMIMの刺繍絵に宿る優れた色彩感覚とデザイン、そして作り手、支援者たちの温かさやぬくもりまでが伝わってくるような作品に強く惹かれぜひGALLERY KAIで紹介できたら、と思っておりました。
Nefer Galleryさんにお願いし、小さな作品を集めていただき同じくエジプトのFayoum Potteryの陶器と合わせた展示。
皆様にどんなふうに受け止めていただけるか、作品だけでなく Nefer Galleryの想いや活動もお伝えすることができるのか展示開始までいろいろなことが頭をよぎりました。
搬入の日には小さな作品がGALLERY KAIの壁面に美しく収まり、Fayoum Potteryの陶器にあの有名な京都の老舗花屋「花政」さんが器に合わせて盆栽のように植物を生けてくだっさったものが届いたときには絶妙なセンスと美しさに展示がきっと上手くいく、と確信しました。
情勢の悪い中でもNefer Gallery の代表金田さんが自ら毎年現地に赴き日本に紹介し続けている刺繍絵やFayoum Potteryの陶器。 多くの方の想いの沢山つまった作品ばかりを展示し それを新しいオーナーさんにお届けするお手伝いができることはGALLERY KAIにとっても嬉しい展示でした。
5日間多くの方に刺繍絵をご覧いただき またアート作品だけでなくモノが売れないといわれる時代にも関わらず ご紹介した作品の実に8割がお嫁入りできたことは本当にありがたく、それぞれ作品をお買い上げいただいた方たちの温かいお気持ちを感じました。
自宅に飾っている明るい刺繍絵からいつもあたたかなパワーを分けてもらっているような気がいたします。 今回初めて刺繍絵を手にしたお客様もきっと同じ体験をされるのではないか・・・・?と思いつつまたぜひAKHMIM刺繍絵展をGALLERY KAIでご紹介できたら、と次回の機会をすでに楽しみにしています。